ハーレーリファレンス

ハーレーのレギュレーターが故障した際の対策

エンジン

ハーレーにはライトの点灯や各インジケーターなど、至るところに電力が使用されています。その電力は走行中のエネルギーを使用して発電することで生まれ、バッテリーへと送られます。しかし走行はもちろん発電が目的ではなく、スピードによって電流と電圧が上下します。そのままではバッテリーへの負荷が大きくなってしまうため、レギュレーターを挟んで電流・電圧を調整します。

レギュレーターがもし故障すると、バッテリーに電力が溜まらなくなります。ライトの点灯も不安定になり、バッテリーの劣化促進にも繋がります。
そのためレギュレーターに異常が見つかったら、すぐに対策を取らなければなりません。

チョッパースタイル

レギュレーターは強すぎる電圧を熱エネルギーに変換させて空気中に逃がすという仕組みをしているので、熱の負担を受けやすいです。そして過熱を繰り返すと劣化するもので、長期間ハーレーに乗り続けていた場合はいつ故障してもおかしくありません。数あるハーレーパーツの中でも比較的寿命が短いため、故障した場合は修理ではなく交換するのが一般的です。ハーレーのレギュレーターは接続部分とネジを外せば簡単に交換できるものが多いので、専門家でなくても作業可能です。しかし電気系統の不調にはバッテリーや配線など色々な原因があるので、レギュレーターの故障だと断定できなければ専門家に依頼した方が無難です。

ただレギュレーターの故障には、走行に合わせてライトの強さが変わったりセルが回らなくなるなど特徴的な症状が多いです。そのため原因は突き止めやすいですが、検電テスターを使用した方がより確実です。
リードを繋いでエンジンの回転数を上げても、レギュレーターがしっかり機能していれば電圧は大体14V前後を維持します。けれど数値が大幅に上下した場合、故障していることがはっきりします。

ハーレーのウインカーが点滅しない原因や故障した際の対処法

ウィンカー

ハーレーを運転する際に注意する点として様々な機器の動作確認があります。ライトやウインカーなどの機器は走行に直接の影響はないものの、不具合が生じたまま走行すると整備不良と見なされるので注意が必要です。
中でもウインカーの点灯の不具合は進行方向を周りに知らせることができず、事故につながるおそれがあるので速やかな対処が必要になります。ウインカーが点滅しないと故障したのではと思いがちですが、実際はケーブルの接触不良や電球のワット数が合わないために点滅しないケースが少なくありません。

ハーレーは趣味のひとつとして確立しているほどパーツのカスタムが広く普及しています。ウインカーも同様であり、カスタムによるパーツの不備でトラブルが起きやすいと言えます。

電球切れも点滅しない原因のひとつです。
中古のハーレーは電球が古くなっていることが多く、ある日突然ウインカーが点滅しなくなることも珍しくありません。電球の他にヒューズが切れてウインカーが点滅しないこともあります。いずれの場合も新品に交換することで状態を改善させることができますが、接続部分の配線が傷んでいる可能性もあるので定期的なメンテナンスを忘れてはいけません。電球切れを避けるためにLEDへ交換するなど、ウインカー周りを長持ちさせる工夫も重要と言えます。また、電源であるバッテリーの不具合で点滅しないケースもあるので、ウインカー部分に問題がなければバッテリーを確認する必要があります。

ハーレーを楽しく乗りこなすにはコンディションを良好に保つことが何よりも重要です。ウインカーは正常に点滅しないと大きな事故に繋がるおそれがあるので、不具合が起きたらすぐに直さなければいけません。
迅速に対処するためにもウインカーの構造を把握し、不具合が起きた原因を特定することが重要と言えます。