ハーレーリファレンス

ハーレーのアイドリングが不安定になる原因と調整を知る

カッコイイハーレー

アイドリングによる重低音と振動はハーレーの大きな魅力ですが、車両のコンディションが良くないとアイドリングが不安定になってしまいます。タイミングや音量、振動の程度が不規則になるので非常に不格好な感じになってしまい、ハーレーの魅力が大きく損なわれる事態は避けられません。

アイドリングが不安定になる原因の多くは二次エアーの発生です。
ハーレーのエンジンはエアクリーナーから空気を吸い込み、気化した燃料と一緒に燃焼させて動きます。二次エアーはエアクリーナー以外の部分から入り込んだ余分な空気で、エンジン内部では相対的に燃料が少ない状態になります。そのため、不完全燃焼を引き起こしてアイドリングが不安定になってしまうのです。

エンジン

二次エアーはエアクリーナーとエンジンの間にある配管パーツの破損で発生するケースが多く、わずかなすき間でも空気が入り込んでエンジントラブルを引き起こします。配管パーツはハーレーのパーツの中でも傷みやすいのでこまめに確認しなければいけません。放置しても自然に状態が良くなることはないので、配管パーツのひび割れや変形などの不具合が確認できたら速やかに新品に交換します。
交換した後は送り込む空気の量を調整することを忘れてはいけません。空気量の調整はカスタム初心者には難しいので、ハーレーのメンテナンスに慣れていない人はプロのカスタム業者に任せるのが安全な方法と言えるでしょう。

アイドリングの不安定化はいつ起きてもおかしくありません。そのまま放置すると燃費の悪化やエンジン性能の低下など車両のコンディションを大きく下げてしまいます。何よりも不規則な音や振動は非常に不格好なのでハーレーの美しさが台無しです。

ハーレーを楽しく乗りこなすためには常にコンディションを良好に保ち、不具合は速やかに解消することが重要です。