ハーレーリファレンス

新車のハーレーを購入した時のならし運転の期間と距離

ハーレーダビッドソン

そもそもならし運転とは一体何でしょうか。まず新車でハーレーを購入した場合、当然ながら全てのパーツは新品が使われています。金属パーツの表面は一見きれいに見えますが、実は加工時に出来た微細な凸凹が存在するのです。パーツ同士が擦れた時にお互いを傷付け合わないように、凸凹を均してあげて、擦り合わせを良くする作業が「ならし運転」と呼ばれます。
ならし運転を行わない場合、新車の状態から急発進や急ハンドルを切ると、金属同士が摩擦によって傷付け合います。一旦傷が付いてしまうともう元には戻らないため、走行距離を重ねるに連れて燃費が悪くなったり、坂道でトルクが弱くなったりと走行性能に違いが出てきてしまいます。ハーレーを「長く大切に乗りたい」方には最初は少しだけ我慢して、ならし運転をすることをお勧めします。

それではどの位の距離を走ればいいのでしょうか。約800キロを目安に走って下さい。なるべく下道を通って、いろいろなギアを使いながら、緩やかに走行・停止を繰り返します。
ずっと同じペース・同じギアで走っていると、その条件での各部の擦り合わせは完了しますが、ほかの条件での擦り合わせは完成しないままになってしまいます。
多少面倒でもなるべく下道を使って、アップダウンを含めて色々な走行条件の元で、ならし運転を行うようにして下さい。

期間についてはどのようなことが言えるでしょうか。稀に1日でならし運転を終えてしまう方がいます。しかし、ならし運転中の回転数は3000回転以下で走ってあげるのがベストです。あまり高回転にならずに様々な走行条件で走ることが大切です。また、新車時から30キロを走ると大量のスラッジが出てきますので、早めのオイル交換が必要です。その後も出来れば250キロ、500キロ、800キロと定期的にオイル交換を行うのがベストです。

早めのメンテナンスを行う事でエンジンの寿命が変わってくるので、あまり期間にこだわらずしっかりとしたメンテナンスを行うよう心掛けて下さい。