ハーレーリファレンス

ハーレーのオイル上がり症状の詳細や対処方法とは

カスタムされたハーレー

オイル上がりはエンジンオイルが燃料室に入り込み、ガソリンと一緒に燃えてしまう状態です。マフラーから白煙が出るのが特徴的な症状で、そのまま放置するとエンジンオイルが完全に燃え尽きてしまいます。オイル上がりはピストンリングが摩耗したことで生じたすき間からエンジンオイルが入り込むことで起こるトラブルなので、一般的には走行距離が長くメンテナンスを怠った車両に多く見られます。
エンジンオイルが無くなった状態で動かし続けると余計に摩耗が進み、遂にはエンジンそのものが破損するので早急に対処しなければいけません。粘り気が強いオイルや添加剤をつぎ足すことで一時的な応急処置になりますが、すぐに症状が再発するので根本的な修理が不可欠です。

オイル上がりを完全に直すには摩耗したピストンリングを新品に交換する以外に方法はありません。交換するにはエンジンの分解が必要なので非常に手間がかかります。ハーレーのエンジンは大型ではあるものの複雑な構造なので、素人作業では綺麗に直すことがほぼ不可能と言っても過言ではありません。専門業者に修理を依頼するのが賢明ですが、作業工賃だけでも数十万円ほどかかることは珍しくないので予算には余裕を持たせる必要があります。オイル上がりはエンジンパーツの劣化で起こるトラブルなので避けようがありません。
車両を丁寧に扱うのはもちろん、粘り気が強いエンジンオイルや添加剤を使ってピストンリングへの負担を減らすなどの工夫が求められます。

それでも同じハーレーに長く乗り続けていれば、いずれはオイル上がりの症状が出るのは必然と言えます。そうなるとエンジンの分解を伴う交換作業が必要であり、その費用は高額なものになってしまいます。
よほどのモデルや年式にこだわりがある車両でなければ、思い切って新車に買い替えるのもひとつの方法です。